« 【+2】「間から」 | トップページ | 【+2】「苦情」 »

【+3】「雨が降るとは限らない」

『狐の嫁入り』とは書かれていないが、著者はそう思わせるためにタイトルを付けたのだろう。着物の男女子供たちの影が通り過ぎていく描写は妄想的な世界観を作るのに成功している。短編にも関らず広がりのある美しい怪談ある。ただ文学的な構成にリアリティを入れようとしたためなのか、その部分が逆に弱く感じました。「らしい」「なにか被った」というあやふやな説明が際立ってしまったといおうか。怪談としては完成された作品ですが実話怪談として読んだときに、どうしてこの現象が「狐の嫁入り」だと考えたのか?リアルよりも文章の美しさみたいなものを『キモ』にする為に、無理やりそのように思わせるタイトルや文章にしたのではないのかと。リアリティが伝わるピースがひとつでもあれば点数をプラスできたと思います。

|