【0】かみふうせん

この怪異を生かすには小説風した方がよいと考えられたのだと思えるのですが、書ききるには微妙に文章力が付いていってなかったような(^^;そして長編でないと無理では。体験者の複雑な心の移り変わりを読み手側には伝わってきませんでした。怪異ではなく、そこをこの話の『キモ』としていると思えるで伝わりきらなかったのは辛かったかな。男にとって女心と怪談は摩訶不思議な世界ですよね。ええ。

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【+2】メリーポピンズ

映画『メリーポピンズ』は楽しいミュージカルのイメージが強烈で(^^;過去の体験によって映画のイメージも変わるのですね。無意識に入ってくる傘のイメージの怪異は興味深いのですが、どうしても理由が予想できるシチュエーションだったので最後のインパクトが弱かったかな。だからあと少しだけ意味不明なイメージの不気味さみたいなものが、こちら側に伝わってくれば・・・。

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【+1】ゲーム脳

怖い話ではあると思います。しかし怪談として評価すると微妙でした。私は呪文を唱える子供達よりも、処置室にどこからともなく集まってきた様な子供達の存在の違和感が妙に怖かった。毎年信じられない様なずさんな状態だった病院の実態が暴露され問題になっています。昔関西で遺体を入院ベットに置き去りにしている病院があるとの都市伝説が、その病院の関係者が捕まり真実だったと分かり戦慄を覚えたことがありました。だけど正直な話、シチュエーションにはかなりの違和感がありましたが、否定できるソースを示すことができないので(^^;怪異や内容は都市伝説として語りつくされている感があるので辛かったかな。超-1フォーマット的な構成でない現在奇談的なコラムのような新しい試みは面白かったですよ。ええ。

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【+2】再会

体験者が怪異に対しての意味を理解した理由を第三者には論理的に説明ができなかったりするのが実話怪談の面白さだっりするのですが。読み終えて体験者の思い込みだと言えない何かを感じることができました。亡くなられた彼女からの悲しいメッセージなんでしようね。ただ体験談としては貴重だとは思えるのですが、エンターテイメントとしての怪談として評価すると読み手側に伝わりにくい話になってしまっているのは辛いかったような。長編にしないと著者や霊からのメッセージみたいなものを伝えるのが難しい素材だとも思えました。

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【+3】×

意味不明で分けが分からない今回のような実話怪談は大好きです。それとヨシさんのキャラも伝わってきて生きた実話怪談でした。だけど感想を書けといわれると困る話でもあるのですが(^^;ヨシさんが消えた怪異以外はあくまでも目撃者の想像なので微妙なのですが、面白かったので私的にはOKだったりします。ええ。

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【+1】決闘

刀と音ですか。これは珍しい怪異ですよ。ただ残念なのが体験者が書いているはずなのに、リアリティが伝わってきませんでした。目の前で異常な怪異が起こっているに、まるでB級映画のビデオ映像でもみているよな。もしかしたら体験者(著者)は『見える』人なのかな。だから怪異に対してあまり恐怖や興味を感じないのか・・・。描写も微妙でした。実話怪談的な匂いを消してしまったような。・・・ちょっともったいなかったかも。

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【+2】祈り

怪談奇談として楽しむならブラックで大好きな話ですよ。ええ。インパクトも強烈過ぎる。飲み屋で誰に話したくなる怪談でした。だけど実話怪談として評価しなければならないので・・・う~む。軽い気持ちで呪いをかけたら相手が亡くなられた話を取材したことがあるのですが。かなり悩まれていたのですよね。実話ゆえに体験者の気持ちを考えた時に、ブラックコメディ的にしてしまっていいものなのか疑問がわいたり・・・。実話怪談の難しさを考えさせられる作品でもありました。

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【+2】妖しの声

『そこではその一回だけだけど、他の場所でも同じようなことは時々あるんだ』という事は、このトンネルに行く前から体験者には同じような怪異が起こっていたのですか、それともそのトンネルに行った後に、同じような怪異が起こるようになったのか・・・このあたりが、この怪談のキモじゃないでしょうか。そこがもっと詳しく書かれていればこの話の怪異の意味が変わってくると思うのですよ。同じ女に付きまとわれているとしたら・・・また違う怖さがあるような。そうなるとトンネルは怪異に関係がない可能性が高くなるのですが。短い文章なのになんともいえない気味悪さは伝わってきました。

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【+1】ついでに

語りつくされた感がある怪異だから語り風の構成にしたのでしょうかね。語りをメインにすることでリアリティが強くなり、読み手側に怪異を強烈に伝えれる効果はあると思うのですが・・・今回はちょっと失敗だったような。語りにするのなら語り手が体験者(タカさん)じゃないと弱いと思うのですよ。体験者からの目線で描いたらかなり怖い話になりそうな予感がするだけにちょっと残念。

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【+3】生き神様

怪しい宗教ネタにならず実話怪談として書ききった著者に対して高感度アップでした。正直な話、読み始めたときは微妙で講評をどうしょうかと(^^;『生き神様』という言葉のメッセージが強烈過ぎるからかな。そして最後に体験者の想いが語られているところがいいですよ。あの言葉があるから怪談として成立しえたと思いました。病院で布教活動やお葬式での信者達(?)の会話から『生き神様』として祭り上げられた人の悲しさや関係者達の暗黒面みたいなものを感じれて、なんともいえない黒い気持ちになる実話怪談でした。残念なのはあとひとつキックのある怪異が何かあれば名作怪談になったような。

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